
聞こえるのはパドルを漕ぐ音だけ。
陸路を絶たれた断崖に近づくと
そこは海鳥の楽園。
自然が創り出した奇岩・奇石を
波に揺られながら通り過ぎる。
真っ暗な洞窟へ恐る恐る漕ぎ入れると
底から幻想的な積丹ブルーが
照明のように浮かび上がっていた。
このまま帰りたくないような
気持ちを抱えつつ
ゆっくりと艇は陸を目指す。
ちゃぽーん、ちゃぽーんと
パドルが水をかく。
僕らは、ゆっくりと現実に帰っていく。
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